1995/03/05

最北端へ…5泊6日、宗谷岬への旅 5日目 函館~東京

平成7年3月1日から6日にかけて、青春18きっぷとオール夜行列車で、冬の北海道・宗谷岬へ出かけました。 ここでは、その旅行記をご紹介します。

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第5日 平成7年3月5日(日)

函館 8:46 → 10:18 竜飛海底

列車の待ち時間の間、函館駅前の朝市を見物する。朝が早いので、客はまだ少ない。歩いているとあちこちから声をかけられ、非常に困惑する。

海峡4号の海底駅見学専用車両である12号車に乗車する。12号車といってもそんなに長くつながっているわけではなく、多客時に最大12両編成になるために、便宜的に12号車にしたものらしく、この海峡4号は4両編成である。木古内で海底駅の案内係員が乗ってきて、海底駅見学に際しての注意がある。9時44分に青函トンネルに入った。

車内は今日から始まる、青函トンネル開通の7周年記念イベントの準備で慌ただしい。テレビ局の取材クルーが車内を撮影したり、係員が打ち合わせをしたりしている。イベントが行われる吉岡海底駅で、係員や取材陣、ものまねタレントなどが下車して、車内は急に静かになった。海底駅見学のため、竜飛海底駅で降りる。

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函館朝市

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道南の朝

竜飛海底駅

竜飛海底駅を見学する(写真)。見学者は自分を含めて4人と少なく、リラックスして見学する。人数が多いときは警備員が前後に付くらしいが、今日は案内の係員が1人だけであった。見学時間も長いのでまずは係員の身の上話から始まり、皆リラックスして見学する。人数が少ないということもあり、係員のサービスで本抗や斜坑も見せてもらう。売店で売っている、海底駅見学証明証がオレンジカードであるなど、JRも商売がうまい。また係員が言うには、同じ料金を払うなら、竜飛海底駅よりも吉岡海底駅の方がずっといいらしい。

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竜飛海底駅

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青函トンネル竜飛斜坑線 体験坑道駅

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竜飛海底駅に停車する快速海峡

竜飛海底 12:22 → 13:23 青森

竜飛海底駅の見学を終え、海峡6号に乗って青森へ向かう。海底駅見学専用の12号車はほとんど4人の貸切状態で、自由に座る。列車は青函トンネルを抜けて、本州に戻ってきた。函館で買っておいた弁当を食べる。地上部のトンネルを1つ通過するごとに天気が変わり、気象の変化が激しい。左側の車窓からは海が見え、白鳥が泳いでいるのを見ることもできた。青森に到着、連絡時間がわずかしかないので、走って秋田行きに乗り換える。

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津軽半島の山々

青森 13:28 → 16:54 秋田

秋田行きの列車は2両編成で、大館まではワンマンカーである。日も照って車内は暖かく、1時間ほどうたた寝をしてしまい、目が覚めると外は雪になっていた。大館で乗客の乗り降りがあり、先ほどまで降っていた雪もやむ。秋田に着き1時間ほど時間もあるので、駅前のイトーヨーカドーの地下で夕食をとる。

秋田 18:13 → 20:01 酒田

3両編成の酒田行きに乗車するが、車内はガラガラでゆっくりと座ることができる。今日は日曜日なのですいているのだろうか。車内は高校生らしき人が多い。車内で女子高生が、ティッシュを丸めたものを投げて遊びはじめた。しばらくして、そのティッシュが寝ている男性に命中してしまう。男性はそのまま、何もなかったかのように寝続けたが、顔は笑っていた。象潟でほとんどが降りて、乗客は私たち数人だけとなった。

酒田 20:04 → 22:17 村上

酒田で、向かいに止まっている村上行きに乗り換える。4両編成と長いが、車内はガラガラである。窓の外は真っ暗で、ただ雪が降っているのが見えるだけである。弁当を食べている鉄道ファンもいる。鶴岡で少し乗ってきたが、やはり車内はガラガラであった。

村上 22:20 → 5:10 新宿

村上で新宿行きの快速ムーンライト号に乗車する。行きはわずか3両編成だったが、今日は6両編成である。この列車は新潟から指定席となるが、それまでは全車自由席である。そのため、自分の指定席の席が空いているのか心配していたが、いざ車内に入ってみるとだれもいない。このまま行けば複数の座席を占領できるのではないかと期待していたのだが、新潟からどんどん乗ってきて、結局満席になった。新潟では雪だったが、明朝、新宿に着くと晴れていた。

6日目に続く

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